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人事労務の右腕

心理的安全性を調べる方法(心理的安全性③)

目次

1,7つの質問

2,スコアで把握する

3,心理的安全性が低かった場合の改善方法

4,まとめ

 

 

前回まで、心理的安全性の概要や、高めるための方法をみてきました。

心理的安全性とは?(心理的安全性①) 

心理的安全性を高める方法 (心理的安全性②)

 

「自社の心理的安全性は高いのか」

「チームメンバーの心理的安全性は確保されているのか」

 

こういったことが気になった人も多いのではないかと思います。

そこで今回はチームの心理的安全性を調べる方法を見ていきます!

 

 

1,7つの質問

現状より良いチームを作りたければ、まず現状を把握することが重要です。

そのために心理的安全性を調べる方法をご紹介します。

 

心理的安全性という言葉を最初に提唱した、エイミー・エドモンドソン氏 という方がいます。

この方はチームの心理的安全性のレベルを計るために、「7つの質問」をメンバーに投げかけるそうです。

 

①チームの中でミスをすると、たいてい非難される

②チームのメンバーは、課題や難しい問題を指摘し合える

③チームのメンバーは、自分と異なることを理由に他者を拒絶する場合がある

④チームに対してリスクのある行動をしても安全である

⑤チームの他メンバーに助けを求めることは難しい

⑥チームメンバーは誰も、自分の仕事を意図的におとしめるような行動をしない

⑦チームメンバーと仕事をするとき、自分のスキルと才能が尊重され、活かされていると感じる

 

ではそれぞれの質問の意図をみていきましょう。

 

①チームの中でミスをすると、たいてい非難される

チームがミスを受け入れる文化かどうかを判断する質問です。

ポジティブな言葉をかけてくれるチームであれば心理的安全性は高まり、ネガティブな言葉で責めるチームであれば心理的安全性は下がります。

 

②チームのメンバーは、課題や難しい問題を指摘し合える

チームの中で信頼関係が築けているかを確認する質問です。

課題や難しい問題を指摘すると雰囲気が悪くなることもあり、互いに指摘し合えるチームは信頼関係が築けているといえるでしょう。

 

③チームのメンバーは、自分と異なることを理由に他者を拒絶する場合がある

個性や違いを受け入れる雰囲気か確認する質問です。

多様性を受け入れるチームは様々なアイディアが出てきます。

そうしたチームほどいい結果をだす、ということが調査からもわかっています。

 

④チームに対してリスクのある行動をしても安全である

これも信頼関係が築けているかに関する質問です。

リスクのある行動をとれば自分が非難される可能性があり、評価を下げることになるかもしれません。

そうした行動を安心して取ることができるチームは、信頼関係が築けているといえるでしょう。

 

⑤チームの他メンバーに助けを求めることは難しい

自分の弱みを出せるかどうかがわかる質問です。

助けを求めるということは、自分ができないことをさらけ出す行動です。

そうした時に責められるのではなく、助けてくれると思えるチームは心理的安全性が高いといえます。

 

⑥チームメンバーは誰も、自分の仕事を意図的におとしめるような行動をしない

互いに協力しあえるチームかどうかがわかる質問です。

攻撃性の高いメンバーがいると、誰かを妬んだり、相手を出し抜こうとする行動が起こります。

そうしたネガティブな言動が起こることのないチームは、互いに協力し合うことができます。

 

⑦チームメンバーと仕事をするとき、自分のスキルと才能が尊重され、活かされていると感じる

モチベーション高く働ける環境かがわかる質問です。

自分が認められていると感じられれば、居心地よく働くことができます。

また自分のスキルや才能に自信をもって働くことで、チームへの貢献意識やモチベーションを育むことができます。 

 

 

2,スコアで把握する

7つの質問に対する回答は、チームの状況を知る上で非常に有効です。

同時に数値で見える化すれば、効果測定や、チーム間の比較などに活かせるデータを取ることもできるでしょう

 

以下はスコアで計るときの例です。

7つの質問はポジティブな質問とネガティブな質問が混ざっているため、高評価の場合にスコアが高くなるよう、言葉を言い換えています。

 

また5段階ですと3を選ぶことが増えるため、ここでは4段階にしています。

4:非常に当てはまる

3:ある程度当てはまる

2:あまり当てはまらない

1:全く当てはまらない

 

項目 スコア
チームの中でミスをしても、たいてい非難されない 4・3
②チームのメンバーは、課題や難しい問題を指摘し合える 4・3
③チームのメンバーは、自分と異なることを理由に他者を拒絶することはない 4・3
④チームに対してリスクのある行動をしても安全である 4・3
⑤チームの他メンバーに助けを求めやすい 4・3
⑥チームメンバーは誰も、自分の仕事を意図的におとしめるような行動をしない 4・3
⑦チームメンバーと仕事をするとき、自分のスキルと才能が尊重され、活かされていると感じる 4・3

 

 

3,心理的安全性が低かった場合の改善方法

評価が低かった項目がわかれば、改善に取り組んでいきましょう。

例えば「ミスを責められる」と感じているメンバーが多いようであれば、その文化をどうしたら改められるか、チームで話し合うことが大切でしょう。

 

また重要なのはリーダーの存在です。

リーダーの振る舞いが、チームの文化に多くの影響を与えているからです。

 

心理的安全性を高めるためのリーダーの役割については、また次回詳しく見ていきたいと思います。

 

 

4,まとめ

今日はチームの心理的安全性を調べる方法について見てきました。

 

7つの質問を通して、現状を把握することができます。

想像とは違う結果がでたとしても、次の改善に繋げていくことが大切です。

 

今日もお読みいただきありがとうございました!

この記事を書いた人

濱田純

濱田純

「人事労務の右腕」のサービス開発者。組織・人事領域の知見を活かして、人事労務関連の役に立つ情報を分かりやすくお伝えします。

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