目次
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話しやすい存在になる
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相手を受け入れている姿勢を見せる
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無知や間違いを認める
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まとめ
前回まで、心理的安全性の概要や、高める方法、調べる方法をみてきました。
前回の記事でも触れましたが、リーダーの振る舞いはチームの文化に多くの影響を与えています。
今回はチームの心理的安全性を高めるための、リーダーの役割について見ていきたいと思います。
1,話しやすい存在になる
リーダーシップコーチであるナイジェル・カンバーランド氏は、
著書「ありのままの自分で人がついてくる リーダーの習慣」の中で、
「成功するリーダーはいつでも扉を開き、成功しないリーダーは部下を寄せつけない」
と語っています。
その内容を詳しく見ていきましょう。
①扉を開いて、部下が話しかけやすい環境を作る
親しみやすいリーダーは、チームに安心感を与え、辛抱強く話を聞き、先入観を持たずに部下の意見に対処しようとします。
そのためには部下がいつでも相談できるよう、オフィスの扉を開け常にチームと話ができる状態にしておきましょう。
しかしただ扉を開けておけばいいという単純な話ではありません。
以下のような取組も必要です。
②部下の意見に対して、真摯に耳を傾ける
部下の話を聞いていて、そんなに重要な話ではないなと思うこともきっとあると思います。
詰めの甘い部分を見つけたら、指導したくなることもあるでしょう。
しかし意見を述べてくれた部下の気持ちにまずは感謝をしましょう。
真剣に話を聞き、感謝の気持ちを示すことが必要です。
意見に同意できなくても、最後まで話を聞いてください。
でないと誰も意見を述べようとしてくれなくなります。
③悪い報告をしに来た人に嫌な思いをさせない
悪い報告をしにきた部下は、すでにネガティブな気持ちになっています。
怒られることも覚悟しながら、萎縮していることでしょう。
そんな部下に対して、怒ったり、なぜミスをしたかと叱責をしたりしてはいけません。
黙って隠すこともできたミスを、勇気をもって報告してくれたことに感謝しましょう。
④自分から話を聞きに行く
部下からの報告を待っているだけでは十分ではありません。
話しやすい存在であることを示すため、自分から積極的に話を聞きにいきましょう。
定期的に現場に足を運ぶ、立ち話をして近況を聞くなど、積極的にコミュニケーションをとってください。
日頃から「気軽に自分のところに来てほしい」ということを、言葉と態度で示しましょう。
2,相手を受け入れている姿勢を見せる
「話しやすい存在になる」ことととても近いですが、相手を受け入れている姿勢を見せることもとても重要です。
例えば、チーム全員が発言しやすい環境づくりは、リーダーの大切な役割です。
チーム内でも立場が高いメンバーや、積極的だったりスキルが高いといった人物の意見は、優先されやすい傾向があります。
また自分以外のメンバー全員が賛成しているときに、自分だけが反対したり、異なる意見を言ったりするときは、不安から発言しにくいメンバーもいると思います。
こうしたことがなるべくないよう、誰かの意見が出たときに他のメンバーにも意見を求めるなど、相手を受け入れている姿勢を見せましょう。
チームメンバー全員が平等に発言できる環境づくりに取り組んでみてください。
加えて、相手が発言しているときにほかの作業をしながら聞かない、 といった姿勢は当然ながら意識してほしいと思います。
3,間違いを認める
リーダー自身が無知や間違いを認めることも大切です。
それにより部下が自分のミスを認めやすくなり、意見や報告も言いやすくなるでしょう。
自身の失敗を共有することも効果があります。
上司が自ら弱みをさらけ出すことで、部下も弱みを隠す必要がないと感じるはずです。
こうした自己開示により、リーダーに対して親しみが湧き、信頼関係を築きやすくなります。
4,まとめ
今日は心理的安全性を高めるための、リーダーの役割についてお話しました。
- 話しやすい存在になる
- 相手を受け入れている姿勢を見せる
- 無知や間違いを認める
リーダーがこうした取組をできれば、きっとチーム全体がいい方向にいくはずです。
今日もお読みいただきありがとうございました!